”日本のエーゲ海”とも称される海岸は、人間が地球に誕生するさらに昔、約2億5000万年前にできたものだといわれています。
白崎海岸はその名の通り、岬全体が白い石灰岩でできています。2億5000万年以上も前になる古生代ペルム紀のもので、今でもフズリナやウミユリなど、古代の化石が至る所で発見されています。もともと石灰岩は、サンゴや貝殻が大量に集まって長い年月をかけて固まった炭酸カルシウムが主成分。セメントや肥料の原料として採石されていた時代もあり、日本の産業発展の一翼を担っていました。 地球誕生の神秘に触れる白の海岸線。白崎海洋公園内には、歴史とロマンを体験できる散策コース(遊歩道)を設けています。メインゲートをくぐったすぐの駐車場から、オートキャンプ場に向かって展望台、海沿いを歩く1周約30〜60分のコース。フズリナやウミユリなど、各所に化石ポイントが点在し、展望台からは雨の浸食によってできたカルスト地形を観察することもできます。 フズリナはアメーバーなどと同じ単細胞生物。大きさは数ミリから1cmぐらいで古生代に絶滅。石灰質の殻を持っていました。ウミユリはヒトデやウニと同じ棘皮動物の一種。古生代から中生代にかけて海底で繁殖し、現在でも一部の深海で生息。茎のように見える部分が化石として発見されています。
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